ゴールディー(卵型ズッキーニ)
※パリーノ・ジャッロの種が誤梱包の可能性があるため、
代替品として別品種のゴールディーを入手しました
※記事を更新しながら、播種から収穫までの栽培記録をつけます!
播種
・ネットで入手した種を使用します
パリーノ・ジャッロはピンク色でしたが、こちらは黄色でした
10粒入りでしたので、10株分になります
発芽
・播種から7日で発芽しました
黄色ズッキーニの播種で種の向きを逆にする失敗をしたので
今回は細くなっている方を下にして植えました
すべて根が土にまっすぐ伸びて子葉が地上に出てきました!
定植
・発芽から3日経ちました
少しまだ小さいですが、成長が早いので根詰まりを避けるため
早めの定植を行います
支柱立て
・定植した株が大きくなってきたので、
黄色ズッキーニと同様に倒伏防止の支柱を立てます
こちらも90cmの支柱を斜めに差して株を支えます
うどん粉の発生
・梅雨の時期に入り、高湿低温の日が3日ほど続きました
※実際には平均24℃以下と湿度が平均80%といった具合です
元々ズッキーニは白い班のような模様がつくので、それをうどん粉病と勘違いしやすいですが
それとは明らかに違って、粉っぽいものが葉表面に付着します
カビのようなものなので、風などで感染が広がる病気となります
まずは葉を除去した方が良いので、症状が軽いうちに発症葉を取り除きます
症状が酷くなると最悪枯れてしまいますので、
数日様子をみて対策を考えます
受粉・成長過程
・定植から20日で雌花が開花しましたので、
受粉作業をしていきます
ただし、このタイミングで雄花が咲いていませんでした
全体で10株ありますが、今回咲いたのは雌花のみです
・品種が異なりますが、通常の黄色ズッキーニの雄花を使用して受粉させます
やり方は黄色ズッキーニと同じで、トーチ型にした雄花を使って
雌花の中心に花粉を付ける感じです
品種によって雄花が多かったり、雌花が先に咲くという特徴が出るのですね
丸形の特性なのかどうか分かりませんが、作付けの際に雄花不足の対策も必要かもです
・受粉から3日ほどで直径4.5センチほどです
通常の細長いタイプに比べるとやや成長が遅いような気もします
ちなみに雌花の開花から未だに雄花は咲いていません…
・結局、雄花が咲き出したのは5~6日遅れでチラホラ咲いていました
ゴールディーの大きさを毎日計測した結果がこちらです
こうやって毎日計測していくと、
おおよそ10mm/日であることが分かりました
通常の細長いズッキーニと比べると半分くらいのスピードです
追肥
・受粉から3日ほど経ったところで、
うどん粉病による葉かきをして葉が少なくなったのと
実が成長しているので追肥をしました
畝の両脇に三角ホーで溝を掘ります
葉っぱが畝よりも横に広がっていれば、根も同じくらい広がっているので
株元でなくても大丈夫のようです
・掘った溝に化成肥料を少量パラパラと撒いていきます
・最後に三角ホーで土を寄せて盛って終了です
収穫
・受粉から7日でようやく収穫します
丸形の適正な大きさが分からなかったので、目標はソフトボールサイズです
ソフトボールというより、少し大きめのミカンくらいですね
丸というより饅頭みたいな形です
遠目にはミカンにしか見えません(笑)
いまのところ、これ以上大きくすると茎で傷が付いたり
地面に擦れてしまうので、このぐらいのサイズがMAXかなと思っています
生育不良?発生
・最高気温が30℃、最低気温25℃を超えたあたりから生育に変化が起きました
雌花が開花する前にしぼんだり蕾が枯れてしまったり、
今までのように実が大きく育たなくなりました。
通常タイプのズッキーニは、なんとか収穫できるものが出来るのですが
丸形は花が落ちた後の部分が柔らかく腐ったり、下の写真のように穴が開きます
これはマシな方ですが、穴のなかにアリが入って食べられています
この現象に関しては色々と試行錯誤しましたが、どうすることもできず
そのため2週間以上も収穫ができませんでした。
その後、梅雨が明けて?最低気温が25℃以下になってくると
雌花が少しづつ咲いてきました
今回の件で分かったのは、丸形ズッキーニは受粉しないと実がしっかりできないので
それまでは我慢するしかないようです(^^;
うどん粉病の悪化
・うどん粉病の対策として500倍の木酢液を週に3~4回散布していましたが、
一向に回復する気配はなく、気温が少し下がってくると悪化しました
発病した葉っぱを刈り取って対処していましたが、ズッキーニの成長も不安定で
そろそろ限界と判断して農薬を使用することに決めました…
・今回使用するのはホームセンターで販売していた「サンヨール」という製品です
こちらの商品にはズッキーニのうどん粉用として、きちんと記載されていたので
使用する容量なども加味してコチラにしました
成分:ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(Ⅱ)…20%
有機溶剤、乳化剤、水など…80%
性状:淡青色乳剤
特徴:うどん粉病・ベと病・灰色かび病・葉かび病・コナジラミ類・アブラムシ類・葉ダニ類に効果
【使用方法】
希釈倍数:500倍
使用液量:100-300L/10a
使用時期:収穫前日まで
使用回数:4回以内
薬剤の科学的な説明は難しいですが、いわゆる殺菌剤ですかね
【薬剤準備】
100L/10aの計算ですと、約25-30㎡に対して2-3Lぐらいになりますが
初回は少なめにして0.5Lを散布しますので、
500mlにサンヨールを1ml添加します
こちらの薬剤を葉と茎に散布しました
効果が表れてくれることを祈ります
・薬剤散布から数日後の状態です
薄めの濃度で撒布しましたが、うどん粉病の蔓延は抑えられたようです。
ただ、気候によっては再発する恐れがあるので要注意です。
茎折れ対策
・成長につれて黄色ズッキーニと同様に倒れて折れやすい状態になります
感覚としては黄色ズッキーニよりは真っ直ぐ伸びてくれる印象です
茎が伸びてくると下部の葉を根本から伐採していきました
理由は、うどん粉病の発症している葉の除去と風で煽られるのを防ぐためです
さらに茎が細いので支柱にバンドで直接固定もしてみました
茎折れ対策(最終形態)
・支柱にバンドをつかって縛る方法をやりましたが、結論的にはダメでした。
支えが甘いというか、ズッキーニが伸びてしまうとあまり意味がないようです。
風に煽られたり、変な方向に曲がったりと悲惨な状況になりました…
そのため、次の対策として上に伸ばすことをやめて、
横に倒して頭だけ支えるという方法に移行しました
支柱を抜いて株を横に倒すときには根本が折れないように要注意です!
今回折れることはありませんでしたが、油断すると折れそうでした…
あとは頭を上に向かせる時に無理に曲げないように、ズッキーニの曲がりたい方向にやってください
こればかりはコントロールできないので四苦八苦しました
・その後2~3週間は猛暑のためズッキーニ自体の成長は不調でしたが、
マメに葉の剪定をしながら、なんとか持ちこたえました
それぞれ自由に伸びていきました
これはこれで個性があって面白いですね
夏も終わりに近づいて最低気温が下がってきたので、ズッキーニも息を吹き返してきました
ここまで粘った甲斐があります
茎折れ対策(番外編?)
・茎折れ対策で何か良いアイデアがないかと考えていた時に思いついた方法ですが、
極太支柱を1本差しで紐で縛っていくという力業です
※結論を言うとあまりお勧めはできません…
①160cmで茎と同じくらいの太さの極太支柱をしっかりと深く差します
②下から麻紐で八の字で支柱に縛っていきます
③株が5cm程度伸びたら同じように麻紐でしばっていく
シンプルですが、細かい管理ができるなら効果ありです
ただし、少しでも油断すると…
このように あっさりと折れてしまいます
実例が少ないので何ともいえませんが、丸形のゴールディーは良さそうですが
通常の形の黄色ズッキーニは折れやすい気がします
スペースがなく上に伸ばさないとダメな場合には良いかもしれません
上手くいけば120cmオーバーのズッキーニツリーを見ることができるかもしれません(笑)
終わりに
今回はじめてのズッキーニの栽培でしたが、
株が想定よりも大きかった以外に大きな問題もなく無事に収穫までできました!
害虫の心配はなさそうですが、うどん粉病とベと病 この二つの注意が必要です
ただ、すぐに全滅してしまうような類のものではないので、
冷静に対処すれば大変な事になることはないかと思います
一番大変なのは茎折れ対策ですね…
これは色々試してみましたが、結局なにが正解か分かりません(^^;
それぞれの状況や環境によって臨機応変に対処するしかないかもしません
今後の課題としては、きれいな丸形にすることや最適なサイズの模索、
収量を増やすための工夫などを改善していきます
最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m
それではまた!
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