タマネギの栽培に挑戦 2022年 冬

※記事を更新しながら収穫までの栽培記録をつけます!

目次

土づくり

◆肥料について
【タマネギに必要な栄養素】
 ・窒素 → 春先に必要
 ・リン酸 → 越冬、幼苗時期に必要
 ・カリウム → ベト病対策
 ・カルシウム →貯蔵性など

これらを考慮して下記のような施肥設計をしました。
 ・鶏糞ペレット →2
 ・完熟牛ふん堆肥 → 1
 ・菜種油かす →0.5~1
 ・ヤシガラ培土 →少量

※マーカーの色がそれぞれの栄養素が多く含まれています
 量は目安ですが、牛ふん堆肥を1とした時の割合です

これらを混ぜていきます

土づくり

◆施肥
・まず畝立てをします → 横95cm 縦800~900cm
 マルチを張るので横広にしています

・畝を立てたら表面に混合肥料を散布していきます
 →通常は畝立て前に散布してトラクター等で耕運しますが、砂地なのでこの手法でやってみます

・散布後は水を撒いて、表層10cm程度をレーキでかき混ぜます

施肥後

撒布後はまだ土と馴染んでないので、朝と夕方に「散水→表層をレーキでかき混ぜる」を1週間繰り返します。
最初は堆肥の匂いが強いですが、虫や微生物が分解していくと匂いが薄くなっていきますので
感触と匂いで土の出来具合を確認していきます。

苗の準備

◆本来であれば育苗して自家製の苗を使用するのが良いのですが、
今回は時間の都合上 市販の苗を使用します

タマネギの苗

◆今回栽培するタマネギ苗

浜笑(青帯)…超極早生 収穫時期:3月中旬~
貴錦(白帯)…極早生 収穫時期:3月下旬~
ソニック(赤帯)…早生 収穫時期:4月初旬~

マルチ張り

◆事前につくっていた畝の表面を平らにしていきます
※マルチを張った際に表面が凸凹ですとマルチ穴の部分に隙間ができてしまい、
 そこに風が入り込んでビニールが剥がれる恐れがあります

平らにしているところ

平らにする器具がないので、長い棒をつかって表面をならしていきます

おおよそ平らになったら次はマルチを張っていきます

◆マルチ張り
今回は一列に5個の穴があいているマルチシートを使用します
ビニールのサイズと畝の横幅・高さを合わせないと上手く張れないので注意です
※ニンニク用のマルチで失敗済み(笑)

マルチ張り

定植

◆定植の作業はシンプルですが、数が多いのでスピード勝負です
用意するもの:割りばし(丸いものが良い)

①まず割りばしで5~6cmほどの深さの穴を空けます
※少し回すように穴を拡げながらやると良いです


②苗を1本取り出します
※植える深さの目安は二股に分かれている下の白い部分までを埋める感じです

③苗を穴に入れて埋めます
※この時に根が穴の外に出てしまう場合は、割りばしの先で押し込むように入れていきます

④苗が穴に入ったら上から土を被せて完了です
※このとき穴の縁が浮いて隙間がある場合は、土を被せておきます

定植中の様子

◆定植後は灌水をして作業完了です
苗の根が土に活着するまでには1~2週間かかりますので、水切れや根腐れなどに気を付けて管理していきます

生育管理

◆定植してから約1ヵ月の経過です

ある程度タマネギの根が活着したようですので、苗もピンと立つようになってきました。



◆寒波の到来により積雪と強風に見舞われました

12月の寒波

風によりビニールマルチが少し剥がれてしまいましたが、タマネギの苗は無事でした。
雪に関しても何とか耐えているようです。

一方で年明けは穏やかな気候が続きました。

年明けの様子

◆今シーズン2回目の寒波が来ました💦
積雪はそこまでありませんでしたが、最低気温が-3℃以下になったり
強風で前回よりも厳しく感じました。

寒波による被害は特にありませんが、完全に成長がストップしている状態ですね。

追肥

◆追肥について
2月に入って寒さも少しずつ和らいできました。
12~1月の寒波により生育が遅れている?ような気もするので追肥を行います。

今回使用する追肥はコチラ

追肥 2/1

安直ですがタマネギ用の追肥を購入しました。
これから春先にかけて必要になる窒素を補いたいと思い色々と探しましたが、
コレというものが見つからず最終的にコチラの有機肥料を使うことに。

ただし、今回は追肥効果を確認するため試験的に半分だけ追肥します!

今回追肥した畝

追肥については目安として50本で100gが推奨となっていたので、1畝 約300本=600gを振りかけました。

◆追肥の経過
追肥した後は気温も日中は10℃を超えるようになり、適度に雨が降ったりと生育環境としては
良くなってきました。

追肥から16日後がコチラ

2月17日

一見すると同じように見えますが、奥の方を見比べると少し違いますね。
肥料には緩効性と書いてあったので、1ヵ月くらいは様子見かなと思っていましたが
2週間程度で見比べて違いが分かるほどになりました。

効果が分かったということで、残りの右半分の畝についても同様の追肥を行いました。
また、これで3~5月の間で段階的に収穫ができるかもしれません。

生育経過

・2月から収穫の4月頃収穫までの生育経過です。

【3月5日】前回の追肥時に比べると葉が伸びています

3月5日

【3月13日】気温も徐々に上がってきて生育も旺盛になってきました

3月13日

【3月24日】葉の生育も順調で玉も大きくなってきました

3月24日

ここまで順調に収穫までいくかと思っていましたが・・・

病気の発生

◆4月も目前になった3月末にそれは発生しました…
タマネギの大敵であるベト病です。

3月30日 ベト病の初期段階

これはまだ初期段階なのでパッと見は分からないですが、
葉をよく見てみると

発病した葉

葉の色が薄く黄色っぽくなっているのがベト病の初期症状です。
楕円形のシミのようなものが出ていますが、これは黒斑病の可能性があります。

被害は全体的にベト病が大きいようですね。
これはカビの一種なので菌が感染して発病するのですが、
土に潜んでいたのか苗が既に感染していたのか原因は分かりません(^^;

感染してから潜伏期間が長いので、事前に消毒しておくしか対策ができないため
本来は12月末~1月頃に対策すべきでした。
この病気に関しては、発病したらタマネギの成長が終わってしまうので
極早生品種や長期保存しないのであれば問題はありませんが、
玉のサイズが小さくなるのが残念です…


◆発病後の経過
【4月3日】発病が確認されてから数日で大きく変化してきました

4月3日
4月6日
4月9日

1週間ほどで葉が倒れて、全体的に色が薄くなっています
玉が膨らんだ株が3割程度で残りは小さいまま終わってしまいそうですね(^^;

収穫

◆収穫目前で病気の発生で少し落ち込みましたが、全てがダメになったわけではないので
気を取り直して収穫です!!

やはり見た目はイマイチですね💦
病気のせいで形もキレイな玉になっていないものが多いです…

少しでも長持ちするように1日天日干しで、冷暗所で乾燥させたりしました。
収穫量は想定の4割程度ですかね・・・手のひらサイズのタマネギは2割程度しか獲れませんでした(^^;

さいごに

今回のタマネギ栽培は反省することが多く、思っていたよりも
難しいことが分かって良い経験になりました。

特に病害虫の対策が一番悩ましいですね。
生育期間が長い作物は影響も大きいですし、リカバリーが難しい場合もあるので
あらかじめ予防をしっかりしないとダメだということが分かりました(^^;

野菜づくりのモットーである防除や消毒は必要最低限に抑えるということを
実現するためには、栽培環境や作物の生態や病害虫のことに関する勉強をして
実践に活かしていかなけばならないですね。


来年またリベンジです!!

それではまた!


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