黄色ズッキーニの栽培に挑戦 2022夏

黄色ズッキーニ

※記事を更新しながら、播種から収穫までの栽培記録をつけます!

目次

播種

・ネットで購入した丸型ズッキーニのパリーノ・ジャッロを使用しますが…
後日 購入したお店より海外の種苗メーカーから製造トラブルで中身が違う種類の
ズッキーニが種が入っている可能性が高いとの連絡がありましたので、
下の写真のような卵型ではありませんm(__)m

丸形ズッキーニ

ピンク色で平たく大きな種でした
1ポット1粒で、計10株分です

発芽

・播種から7日で発芽しました
残り3株ほどは遅れそうですが、おおよそ同時に発芽しています

パリーノ・ジャッロ

・発芽から16日後で本葉が2枚くらいになりました
4~5枚になれば定植です

丸形ズッキーニ?

【失敗談】
・今回播種する際に種の向きをランダムに植えてしまい
結果的に根が出てくる方が上を向いてしまい
下記のような状態になりました
※一般的には横向きが良いみたいです

黄色ズッキーニ

しばらく様子を見ていましたが、
上記のように逆さまの状態で停止していまいました
そのため一度引き抜いて根を下にして植え替えました

黄色ズッキーニ

・その後2日ほど経って様子を見ると、ちゃんと根を張って伸びてきました
なかなかの生命力です

逆さズッキーニ

定植

・発芽から22日が経ち本葉2枚以上になったので
早速定植をやってきます

黄色ズッキーニ

ズッキーニの苗は大きく育つのでポットのサイズも
大き目にした方が良かったかもしれません
小さいポットでは根がギュウギュウになって成長が阻害されているようです

株間を80cmに設定して定植しました

黄色ズッキーニ

思ったよりも場所を取るので、たくさん植えるにはスペースに
余裕がないとダメですね

・定植から8日が経ちました
少しずつ葉も広がって、蕾が見えてきました

黄色ズッキーニ

開花

・定植から15日ほど経って蕾が出てきて、一番花が咲きました

黄色ズッキーニの開花

・花が咲いたのですが株全体がまだ小さいので
少し心苦しいですが、早いうちに摘花します

黄色ズッキーニの摘花

これで株の成長を促して、最終的に沢山収穫できることを期待します

・播種から46日で小さいズッキーニの赤ちゃんが出てきました

ズッキーニの実

そうです…卵型でないことが確定しました(笑)

支柱立て

・最初の開花から6日で成長が早くなってきました
株も大きくなってきたので、倒伏防止のため支柱を立てます
今回は90cmの支柱を使い、株に沿って斜めに差す方法をやってみます

大きくなってきた黄色ズッキーニ
支柱立て作業

・上から見るとこんな感じです

支柱立て作業

ほんの少し株側にテンションをかけていますので、
支柱を揺らすと株も一緒に動く感じになります
他にも色々な方法があるようですので、試行錯誤してやっていこうと思います

・株がどんどん大きくなってきて1本では不安になってきたので、
もう1本追加して、クロスするように差してみました

支柱追加
全体像

受粉作業

・定植から25日が経ちました
ようやく雌花が咲いたので、受粉作業をやってみます

雌花の開花

この株には雄花が咲いていないので、別の株から雄花を調達します
※前日に咲きそうな雄花がない場合は、雄花を冷蔵してストックする方法もあるようです
また、可能なら受粉する雄花は別の株から取った方が作付きが良くなります

・雄花の花びらをちぎってトーチのような形にします

トーチ風雄花

1つの雄花で4~5つの雌花に受粉することができます
今回は入念にいきたいので、2つ毎で取り替えました

・受粉作業自体は簡単でポンポンと雌花に軽くあてるだけです

受粉作業

無事に受粉ができていれば数日で大きくなっていくと思います

脇芽かき作業

・特に必須の作業ではありませんが、収穫量を増やすため
余分な葉を除去する作業を行います

脇芽かき

上記のように太い茎の隙間から細ながい葉が出ていますので、
太い茎のトゲに注意しながら根本あたりから抜き取ります
※次の章に書きますが、このとき既に葉っぱに異変があるのですがスルーしてしまいました

うどん粉の発生

・梅雨の時期に入り、高湿低温の日が3日ほど続きました
※実際には平均24℃以下と湿度が平均80%といった具合です
元々ズッキーニは白い班のような模様がつくので、それをうどん粉病と勘違いしやすいですが
それとは明らかに違って、粉っぽいものが葉表面に付着します

うどん粉病

カビのようなものなので、風などで感染が広がる病気となります
まずは葉を除去した方が良いので、症状が軽いうちに発症葉を取り除きます

発症葉

症状が酷くなると最悪枯れてしまいますので、
数日様子をみて対策を考えます

木酢液の使用

・うどん粉病の対応策として木酢液というものを使ってみます

木酢液

「木酢液」とは?
→炭を焼く際に出てくる煙を冷やして、出てくる水滴を集めて液体にしたものです。
 色は茶色でウイスキーとか麦茶のような感じですね
 匂いは燻製の香りがします

効果は色々とあるようですが、目的としては葉面に散布して活性化を向上させて
うどん粉病のカビ菌に対する耐性を上げます
(人でいうところの免疫力アップみたいな感じですかね)

その他に単純に農薬を使用してカビ菌を殺菌するという方法もありますが、
ひとまずこれで様子を見てみます

収穫

・雌花の開花から3日ほどで収穫できました!
今のところ うどん粉病の症状も悪化はしていない感じです

黄色ズッキーニ収穫
初収穫

初収穫のためサイズを計るのを忘れていましたが、
おおよそ15センチくらいの大きさです

・さっそく採れたてを食べてみました!

黄色ズッキーニ実食


さすが採れたてです!
とても瑞々しくて、ほんのり甘みがあって柔らかくて美味しいです
ちなみに皮ごと食べれました


ひとまず栽培成功ですが、これから収量をどこまで伸ばせるか?
栽培管理はまだまだ続きます

茎折れ対策①

・株の成長と共に葉っぱも大きくなり、一部で重さに耐えきれず
折れそうになっている茎を発見しました

茎折れ寸前

まだ完全に折れていませんが、割れている状態です
観察すると通常はタコ足のように茎が地面についているのですが、
地面につかずに浮いている茎がありました
それが原因のようです

・支柱を使って麻紐で支える方法(誘引)をやってみます
この他にも折れる恐れがあるもの探して同様にやってみました

茎折れ対策①
茎折れ対策①

茎折れ対策②

・前回の茎折れ対策①から少し時間が経ち、
再び茎が折れる事態が発生しました…

茎折れ再発

今回は誘引をしていたのにも関わらず折れました
しばらくは ある程度の強風にも耐えていたので、
恐らく突風のような風が吹いて折れたものだと推測しています

結論から言うと誘引するには支柱が弱すぎるのだと思います
ズッキーニは葉が大きく風に煽られやすく、瞬間的に強い力がかかります
そのため細い支柱では支えきれないと…
ただし、四方八方に茎が伸びているので太い支柱は差し辛いという難点があります

・今回の対策は2つ行いました
①タコ足で地面を支えていた茎を切除する
 →成長につれて枯れたり、イマイチ支えになっていない茎が多いため

②支柱を株に沿ってタテに差して固定する
 →斜め差しだとバランスを崩して倒れてくるため

茎折れ対策②

問題点としては支柱が大量に必要となることです…

あとは傾きなどを微調整しながら強風や突風にどこまで持ちこたえられるか
様子を見ていきます

うどん粉病の悪化

・うどん粉病の対策として500倍の木酢液を週に3~4回散布していましたが、
一向に回復する気配はなく、気温が少し下がってくると悪化しました

うどん粉の発病葉

発病した葉っぱを刈り取って対処していましたが、ズッキーニの成長も不安定で
そろそろ限界と判断して農薬を使用することに決めました…

・今回使用するのはホームセンターで販売していた「サンヨール」という製品です

サンヨール

こちらの商品にはズッキーニのうどん粉用として、きちんと記載されていたので
使用する容量なども加味してコチラにしました

成分:ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(Ⅱ)…20%
  有機溶剤、乳化剤、水など…80%
性状:淡青色乳剤
特徴:うどん粉病・ベと病・灰色かび病・葉かび病・コナジラミ類・アブラムシ類・葉ダニ類に効果

【使用方法】
希釈倍数:500倍
使用液量:100-300L/10a
使用時期:収穫前日まで
使用回数:4回以内

薬剤の科学的な説明は難しいですが、いわゆる殺菌剤ですかね

【薬剤準備】
100L/10aの計算ですと、約25-30㎡に対して2-3Lぐらいになりますが
初回は少なめにして0.5Lを散布しますので、
500mlにサンヨールを1ml添加します

薬剤の準備

こちらの薬剤を葉と茎に散布しました
効果が表れてくれることを祈ります

・薬剤散布から数日後の状態です

うどん粉病 対策後

薄めの濃度で撒布しましたが、うどん粉病の蔓延は抑えられたようです。
ただ、気候によっては再発する恐れがあるので要注意です。

茎折れ対策(最終形態)

・支柱にバンドをつかって縛る方法をやりましたが、結論的にはダメでした。
支えが甘いというか、ズッキーニが伸びてしまうとあまり意味がないようです。
風に煽られたり、変な方向に曲がったりと悲惨な状況になりました…

そのため、次の対策として上に伸ばすことをやめて、
横に倒して頭だけ支えるという方法に移行しました

横に倒した様子
横に倒した様子

支柱を抜いて株を横に倒すときには根本が折れないように要注意です!
今回折れることはありませんでしたが、油断すると折れそうでした…
あとは頭を上に向かせる時に無理に曲げないように、ズッキーニの曲がりたい方向にやってください
こればかりはコントロールできないので四苦八苦しました

・その後2~3週間は猛暑のためズッキーニ自体の成長は不調でしたが、
マメに葉の剪定をしながら、なんとか持ちこたえました

横に伸びていくズッキーニ
盆栽のようなズッキーニ
うねるズッキーニ

それぞれ自由に伸びていきました
これはこれで個性があって面白いですね

夏も終わりに近づいて最低気温が下がってきたので、ズッキーニも息を吹き返してきました
ここまで粘った甲斐があります

茎折れ対策(番外編?)

・茎折れ対策で何か良いアイデアがないかと考えていた時に思いついた方法ですが、
極太支柱を1本差しで紐で縛っていくという力業です
※結論を言うとあまりお勧めはできません…

極太一本差し

①160cmで茎と同じくらいの太さの極太支柱をしっかりと深く差します
②下から麻紐で八の字で支柱に縛っていきます
③株が5cm程度伸びたら同じように麻紐でしばっていく

シンプルですが、細かい管理ができるなら効果ありです
ただし、少しでも油断すると…

このように あっさりと折れてしまいます
実例が少ないので何ともいえませんが、丸形のゴールディーは良さそうですが
通常の形の黄色ズッキーニは折れやすい気がします

スペースがなく上に伸ばさないとダメな場合には良いかもしれません

そびえ立つ丸型ズッキーニ

上手くいけば120cmオーバーのズッキーニツリーを見ることができるかもしれません(笑)

さいごに

ズッキーニ栽培が終わり100本近くの収穫が得られました。
立地条件の問題もあり、栽培中期はうまく育たなかった部分があったものの、
次回はタイミングを調整して良質なズッキーニを育てたいと思います。

今回の栽培で課題となったのは「うどん粉病」と「茎折れ対策」でした。
特に茎折れは大きくなるにつれて難易度が上がってきますが、
今後は状況に合わせて対処していきたいと思います。
うどん粉病も、葉かきなどの対策を講じればある程度抑えられると考えています。

次回は、今回の経験を生かして、より立派なズッキーニを育てることが目標です。

それではまた!

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